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高血圧の診断、治療について

1. はじめに

高血圧は、日本人の3人に1人がかかっていると言われる生活習慣病です。 自覚症状がない場合も多いため、放置しておくと様々な合併症を引き起こす可能性のある侮っていはいけない病気の代表とも言えるでしょう。

「健康診断で血圧が高いと言われたけれど、どこも痛くないから大丈夫」と放置していませんか? 高血圧は、20代含めた現役世代にとっても決して他人事ではありません。自覚症状がないまま血管に負担をかけ続けることから、「サイレントキラー(静かなる殺人者)」とも呼ばれている疾患です。

当院では、将来の大きな病気を防ぐため、お一人おひとりの生活背景に合わせた血圧管理のサポートを心掛けています。

高血圧の原因、症状、予防、治療について解説していきます。 

2. 高血圧とは

高血圧とは、血管にかかる圧力が正常値よりも高い状態が続くことを言います。 具体的には、血圧が140/90mmHg以上が続く場合に高血圧と診断されます。

3. 高血圧の原因

高血圧の原因は、大きく遺伝的な要因と生活習慣病による要因が挙げられます。

遺伝的要因

  • 血縁の方に高血圧の方がいる場合、ご自身も血圧が高めになるケースも多いです。
  • 加齢

生活習慣による要因

  • 食生活の乱れ・・・塩分の取り過ぎや栄養バランスの偏りは血圧を高めにします。
  • 運動不足
  • 肥満
  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • ストレス
  • その他の疾患・・・腎臓病や睡眠時無呼吸症候群などが原因になることがあります。

4. 高血圧の症状

高血圧症では、自覚症状がないことも多く、健康診断などで偶然発見されるケースがほとんどです。 しかし、高血圧が続くと、以下の様な症状が現れることがあります。

  • 頭痛
  • めまい
  • 動悸
  • 息切れ
  • 肩こり
  • 吐き気

5. 高血圧の合併症

高血圧を放置すると、以下のような合併症を引き起こす可能性があります。

  • 脳卒中(脳梗塞、脳出血など)
  • 心疾患(心筋梗塞、心不全)
  • 腎臓病(慢性腎臓病、腎不全)
  • 動脈硬化(末梢動脈疾患、動脈瘤など)
  • 眼疾患(高血圧性網膜症など)

6. 高血圧の予防

高血圧を予防するためには、以下の生活習慣を心がけることが大切です。

  • 食生活の改善
    • 減塩・・・1日塩分量を6g未満にコントロールしましょう
    • バランスの取れた食事・・・肉類、野菜、魚など少量多種の食事を心掛ける
    • 野菜や果物を積極的に食べる
    • 加工食品を控える
  • 運動:ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を毎日20分以上行う
  • 適正体重の維持:肥満は心臓や血管に負担をかけ、血圧を上げる大きな要因となります。適正体重(BMI22前後)に近づけるだけで、薬剤減量や回避できる可能性もあります。

  • 禁煙:タバコは血管を収縮させ、動脈硬化や脳卒中のリスクを上げることが証明されています。一緒に「卒煙」を目指す努力をしませんか。

  • 節酒:過度なアルコールは血圧を上げ、薬剤の効きを悪くする可能性があります。週に2日は休肝日を作り、適量(ビールなら350ml程度、日本酒なら1合程度)を心がけましょう。

  • ストレス解消:働き盛りの世代は、ストレスで交感神経が緊張し、血圧が上がりやすい時期です。十分な睡眠や趣味の時間を持ち、意識的に心身をリセットする習慣を作りましょう。

  • 定期的な健康診断:高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれ、自覚症状がないまま進行します。年に1回は必ず健診を受け、ご自身の身体からの小さなサインを見逃さないことが大切です。

7. 高血圧の治療

高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法が中心となります。

生活習慣の改善・・・前項でも記載した予防と同様です

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 禁煙
  • 節酒

薬物療法

降圧剤・・・下記のような薬剤を用いて至適血圧を目指していきます
  • ARB:血圧を上げるホルモンの働きを直接ブロックし、血管を広げる薬剤です。腎臓などの臓器を守る効果もあり、主流薬剤の一つです。

  • カルシウムチャネル阻害剤:血管が収縮する原因となるカルシウムの働きを抑え、血管を広げて血圧を下げる薬剤です。確実な降圧効果が期待でき、多く処方されています。

  • 利尿剤:体内に溜まった余分な塩分と水分を尿として出すことで、血管の負担を減らす薬剤です。他の薬剤と組み合わせて使うことで、より良い効果を発揮することが多いです。

  • ARNI:「血圧を上げるホルモンを抑えつつ、血圧を下げるホルモンを強める」という2つの働きを併せ持つ、心臓や腎臓への保護効果も期待できる新しいタイプの薬剤です。

8. 当院の内科での高血圧診療について

当院では、高血圧の診断から治療まで、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っています。 生活習慣の改善指導や薬物療法など、様々なアプローチで高血圧の改善をサポートいたします。

9. 最後に

高血圧は、自覚症状がないからといって放置しておくと、様々な合併症を引き起こす可能性があります。 定期的な健康診断を受け、高血圧と診断された場合には、適切な治療を受けるようにしましょう。

ご自身の健康について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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